日本が好き、だから日本のものづくりを設計・開発で盛り上げるために、世界を舞台に活躍できる英語力を目指す
IIBC AWARD OF EXCELLENCE※を受賞された方にお話を伺うインタビューシリーズ。今回は、来春(2025年4月)からトヨタ自動車株式会社に入社予定の石垣彰太さんです。
※IIBC AWARD OF EXCELLENCE は英語で「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を測定するTOEIC L&R・TOEIC S&W・TOEIC Speakingで基準のスコアを取得した方を表彰する制度です。
英語学習を楽しく進めるコツ
英語学習を始めたきっかけを教えてください。
高校の同級の帰国生が英語を話す姿を見て、単純に「かっこいい! あんなふうに英語を話せるようになりたい!」と刺激を受けたことが、英語学習に対するモチベーションが高まったきっかけです。
大学入学後、本格的に英語学習を始め、あるYouTuberの方にすごく影響を受けました。その方は長期の海外滞在や留学の経験がなく、日本で生まれ育って英語を学習された境遇が私と同じでした。その環境にあってTOEIC® Listening & Reading Test (以下、L&R)で990点(最高点)を取得し、英語圏の現地企業に就職を果たしたという経歴が興味深かったのです。
その方の学習方法のうち、英語で独り言をつぶやくというのは自分にもできそうだなと思い、大学一年生から現在(大学院2年目)まで、もう5年ほど続けています。最寄り駅から大学まで歩く15分間、独りで英語をつぶやくのですが、人が多いとさすがに恥ずかしいので、ほかの学生があまり通らない道を選んでいます。
気づかないうちに起こる英語力のブレイクスルー
ほかにも日々継続していることはありますか?
オンライン英会話を継続しています。コロナ禍に自由な時間がより増えたので、日々の学習として加えました。レッスン前に「今日は必ずこのフレーズを取り入れよう」と決めるなど工夫をしています。
わずか30分のレッスンなので、何か大きい目標を掲げるのではなく、「絶対にこのフレーズをどこかで入れる。一回でもできたらOK!」としています。すると、前日に言えなかったり聞き取れなかったりしたフレーズが、スラスラと言えたり自然に聞き取れたりするのです。
そうやって一つずつクリアして英語力の伸びを感じることを楽しんでいます。地道に同じことを繰り返していくのが得意な性格だからかもしれませんが、英語学習を楽しくする工夫は大切だと思います。
ほかにも、海外のドラマを英語で観ることもあります。最初は英語の字幕をつけていましたが、続けることで「あれ、最近聞き取れている!」と気づくことがありました。どこかのタイミングで、ブレイクスルーが気づかないくらいの形で起きているのだと思います。私の好きな言葉「継続は力なり」の効用だと思います。
モチベーションが下がったときに、もう一度上げる方法はありますか?
例えば、何回も練習したはずのフレーズがなかなか出てこないときや、大学院の研究で英語ネイティブではない方との会話で、その方の英語を聞き取れなかったときにモチベーションが下がります。でも、言えなかったり聞き取れなかったりしたことは自分の課題であるとともに、伸びしろの新たな発見です。翌日のオンライン英会話でその課題にチャレンジするなど、できることに変えていくことで、モチベーションアップにつなげています。
話せるようになるためにTOEIC L&Rの学習で英語をインプット
TOEIC Testsを受験しようと思ったきっかけを教えてください。
TOEIC Testsに初めて触れたのは、大学入学時に全員必須でTOEIC L&Rを受験したときです。私は将来的に英語を話せるようになりたいという大きな目標があったので、その後も引き続き地道に受験し続けています。
英語を話すというアウトプットをするためには、事前に英語をインプットしなければなりません。TOEIC L&Rの学習は、単語も文法も身につきます。また、長文を多く読むことで、自分で文を組み立てる構成力を養うことにもつながります。
聞く・読むのインプット×話す・書くのアウトプットが「話せるようになる」近道
TOEIC Speaking & Writing Testsについてはどうですか?
英語学習を進めていく中で、そろそろ話す・書くというアウトプットをしたいと思ったときに、TOEIC Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)にチャレンジすることにしました。
実は、前述したように、英語を話すための英文構成力を養いたいという理由から、聞く・読むというインプットを優先していて、アウトプットの学習を後回しにしていました。しかし、いまとなってはもっと早い段階からTOEIC S&Wの受験を始めていればよかったと思います。
例えば、聞くときは意味を捉えられても、話そうとするとすぐに言葉が出てこないということはよくありますよね。しかし、逆に話せるのに聞いたらわからないというのはあまりありません。そもそも、書けて話せれば聞いてもわかりますし、読むこともできるのです。
ですから、本当に早いうちから話せて書けるようになることが最短の道で、インプットだけを続けるよりも、アウトプットの学習を並行するほうが英語力は伸びやすいのではと、実際にTOEIC S&Wへの学習と受験を経て思いました。
あくまで私の主観ですが、TOEIC L&Rで700点くらい取得できていれば基礎力はついているので、そのあたりから並行してTOEIC S&Wにもチャレンジするとよいと感じています。4技能すべての能力を測れるというのは、TOEIC Testsのよさでもありますね。
ほかにTOEIC Testsのどんなところによさを感じていますか?
自分の英語力を客観的に測ることができる点だと思います。「昨日言えなかったことが今日は言えた」というような、成長を明確に感じることでモチベーションが上がる私みたいなタイプには、英語力が数値化して現れることがとても力になるのだと思います。
第一志望の企業から内定をもらった就職活動ではIIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞をアピール
IIBC AWARD OF EXCELLENCEを受賞されたときのお気持ちは?
まず、率直にうれしかったです。TOEIC L&Rについては先にIIBC AWARD OF EXCELLENCEの基準スコアをクリアしていましたが、TOEIC S&Wについては、特にスピーキングで基準スコアをクリアできたことに、「まさか!」という感じで驚きました。やはり毎日、独り言のつぶやき英語とオンライン英会話を続けてきた結果かなと思います。そしていま、その達成感をもう一度モチベーションに変えて、さらに英語学習に取り組んでいます。
IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞で得たメリットを教えてください。
就職活動で英語力についてアピールできた点です。他の志願者との差別化として英語力をアピールするという点で、IIBC AWARD OF EXCELLENCEの受賞は大きかったと思います。そのおかげもあって、第一志望のトヨタ自動車株式会社から内定をいただきました。
どの企業の面接でも、とてもよい印象を持ってもらえたと感じています。例えば、「この賞では、多くの方が受験しているTOEIC L&Rだけではなく、スピーキングとライティングのTOEIC S&Wの基準スコアを満たす必要があります」と説明すると、「聞く・読むだけでなく、話す・書くもできないと受賞できないということですね」とわかってもらえて、それに対してよい評価がもらえていると感じました。
また、単に英語力があるというだけでなく、英語学習に対する努力への評価もあったと思います。最終面接に近づくほど英語学習の難しさを実感されている面接官の方が多くなるようで、IIBC AWARD OF EXCELLENCEを受賞するまでの努力に対して、本当にすばらしいことだと感じていただけているようでした。
もともとTOEIC Testsのスコアを就職活動に活用するという目標をお持ちでしたか?
あくまで第一の目標は話せるようになるためで、就職活動のためではありません。ですから、TOEIC Testsの高スコア、ひいてはIIBC AWARD OF EXCELLENCEの受賞もあくまで副次的な効果です。ただ、私も評価されたいという気持ちはありますし、学習を続ける中で、どうせやるなら高スコアを取得したいという意欲がわいたことは力になっていると思います。
IIBC AWARD OF EXCELLENCEの受賞を今後も目指しますか?
英語学習は一度やめてしまうと英語力の維持が難しいため、より向上させるために努力を重ねたいと思っています。その手段として引き続きTOEIC Testsを受験していくことで、IIBC AWARD OF EXCELLENCEを受賞できたらよいですね。英語学習のマンネリ化防止にもつながりますし、日々の学習の密度も濃くなると思います。就職先では海外出張・赴任が多くなることが予想されます。当然英語力が求められますので、連続受賞がキャリアアップの武器になればなおよいとも考えています。
ご友人にもIIBC AWARD OF EXCELLENCEへのチャレンジをすすめたいですか?
すでに同じ大学院の英語好きな友人にすすめています。「せっかく英語を学習しているのだったら、やっぱり話せて書けたほうがよいよね」と相手のモチベーションを高めつつ、「ぜひTOEIC S&Wにチャレンジして、IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞を目指してみて」と伝えました。
日本のものづくりを海外へ提供する人材になりたい
来春には就職されますが、どのような目標をお持ちですか?
実は、大学生になって社会のことを学んでいくうちに、「仕事の範囲を海外に広げ、日本の産業を盛り上げていきたい」という想いが生まれました。それに伴い、英語学習の目標も「それができる人材に必要とされる英語力を身につける」というものに移行していったのです。
就職活動はその想いを軸にしていましたから、必然的に海外出張や海外赴任の可能性の高い企業を希望しました。その環境の中で、英語力にもより磨きをかけていきたいと考えています。
日本の産業を盛り上げていきたいという想いが生まれたきっかけは?
私の根底には日本が大好きという気持ちがあります。ずっと日本で生きていきたいので、日本の産業をもっと盛り上げていかないといけないと感じています。ですから、私のいまの目標は、ものづくり大国・日本の技術を日本のものだけにせず、世界へ向けて開発や設計を行って、日本の産業を盛り上げていける人材になることです。
私は、日本のものづくりの中心と言われる愛知県で、来年、新卒で就職するトヨタ自動車株式会社などの企業に囲まれて育ちました。日本のものづくりからの影響を強く受けてきたことが、いまの私の目標へとつながっていったのかもしれません。
工夫して楽しく英語学習を!
最後にこれからIIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞を目指す人や英語学習をがんばろうと思っている人へメッセージをお願いします。
IIBC AWARD OF EXCELLENCEを受賞するには、リスニングとリーディングだけではなく、スピーキングとライティングの基準スコアをクリアする必要があります。アウトプットするための学習をすると総合的な英語力が高まり、自分の自信にもなると思いますから、ぜひ皆さんも目指してほしいと思います。
ただ、そもそも英語が苦手で、英語学習があまり好きではないという方もいらっしゃると思います。しかし、誰しも英語学習にある楽しさに気づいたなら、きっと変化が生まれるはずです。
私の場合は、前述したように、独り言のつぶやき英語やオンライン英会話で決めたフレーズを言うという工夫で、昨日できなかったことを今日できるようになるという楽しさを見つけました。自分なりに工夫して、その楽しさに一回気づいてしまえば、ずっと楽しめる魅力が英語学習にはありますので、ぜひ、楽しみながらIIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞を目指してほしいと思います。
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