高校生がTOEIC Bridge® Testsを受験したら、英語学習の目標と夢へのステップが見えました!
公開日:2024年08月26日
社会に出たあと、生徒たちがそれぞれの置かれた場で活路を見いだせる力を持った人になってほしいとの思いで「置かれた場所の第一人者たれ」を教育理念としている駿台学園中学校・高等学校(東京都北区)。同校は、カリキュラムに工夫を凝らし、英語教育・国際教育にも力を入れており、TOEIC Bridge Testsは2022年度に特選コースの高校1年生に導入され、2023年度は特選コースの高校1年生と2年生に実施されました。
そこで本記事では、実際にTOEIC Bridge Testsを受験した高等学校特選コース(GMARCHチャレンジ・コース)2年生(※)の I さんとYさんに英語の学習方法やTOEIC Bridge Testsを受験した感想、今後の夢などを伺いました。
なお、TOEIC Bridge Testsは、英語学習初級者から中級者を対象とし、日常生活の活きたコミュニケーションに必要な英語4技能を測定する世界共通のテストです。お二人とも、2023年8月にTOEIC Bridge Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC Bridge S&W)、2024年2月にTOEIC Bridge Listening & Reading Tests(以下、TOEIC Bridge L&R)を受験されています。
※取材を実施した2024年3月時点
授業でも趣味でも日常的に英語に触れています!
学校での英語の授業には、どのような目標を持って取り組まれていますか。
Iさん:私は長文読解問題の正答率を上げることを目標にしています。今は半分程度正解できるようになりました。より読解力を伸ばしていきたいという気持ちで授業を受けています。
Yさん:私はリスニングが苦手なので、リスニング力をさらに伸ばすことを目標にしています。
授業の内容で、興味深い、とても役立つなど、実感していることがあれば具体的に教えてください。
Iさん:授業中、先生が英単語の「接辞」について話してくれるのが面白くて、いつも楽しみにしています。たとえば、“subway”(地下鉄)という単語が出てきたとき、subは「控え」や「下」といった意味があり、way(道)と組み合わせて「地下鉄」になるなどです。最近の授業では“introverted”(内向的)、“extroverted”(外向的)という単語について、in(中へ)やex(外へ)がついているから、「単語の意味がわからなくても接辞から推測できるよ」と教えてもらいました。接辞を知ると単語が覚えやすくなります。
Yさん:授業で発音やリスニングの練習のために英語の音声を聴いた際、単語の発音をきちんと把握できていなかったことに気づきました。そこで、正しい発音を覚えるようにしたら、リスニングの音声が聴き取りやすくなりました。以前よりリスニングの問題が解けるようになってきたのは、授業のおかげだと感じています。
授業以外で、英語力を伸ばすためにどんな工夫をされていますか?
Yさん:日本のアニメ映画が好きなので英語版の動画を見ています。今は日本語の字幕をつけて見ていますが、好きな映画を見ることで英語の聴き取りに慣れてきました。
Iさん:私は、YouTubeでゲーム実況を見るのが好きです。英語圏の人が配信している動画をよく見ています。普通のスピードでは聴き取れないことが多いので、今は速度を遅くして英語の生成字幕を見ながら頑張って聴いています。興味のあるものを楽しみつつ、勉強にもなっています。
英語学習へのモチベーションが上がった特別な体験って?
海外に行った経験はありますか? どんなことが印象に残っていますか。
Yさん:小学4年生のころ家族でオーストラリアを旅行したのですが、そのときはまだ英語ができませんでした。でも、大自然がとてもきれいだったこととコアラを抱いたことが心に残っています。
最近、高校の修学旅行でイタリアとトルコに行きました。現地で買い物をするときや外国の方とコミュニケーションするときに、緊張しながらも英語で話してみたら通じました!勇気が必要でしたが、話せた喜びはとても大きかったです。また、歴史を感じる建造物も印象に残っています。
Iさん:私は、初めての海外旅行は中学生のときに家族で行ったグアムです。そして、私もYさんと同じく修学旅行でイタリアとトルコに行って、つい最近帰ってきたところです。
修学旅行より前、昨年(2023年)の夏には、学校行事のサマースクール(駿台学園の伝統行事の一つで語学研修として1975年から実施)でアイルランドに2週間行きました。アイルランドはEU加盟国で数少ない英語圏です。
サマースクールでは、大学の寮に泊まって大学の教室で授業を受けました。ヨーロッパ圏からは多くの高校生が来ていました。グループワークで会話をする場面が多く、伝えたいことがうまく話せなくて、ジェスチャーを使いながら一生懸命コミュニケーションしました。それでも、あまり通じた感じはしませんでした。ヨーロッパ圏の高校生たちは英語が母国語ではないのに、堂々と話していて圧倒されました。
将来の夢へ向けて、もっと英語力をつけたい
将来、英語をどんなふうに活かしていきたいと考えていますか?
Iさん:将来は英語を使って海外の人と交流したいです。ゲームで海外の人たちとオンラインプレイをするとき、今は機械翻訳を使ってチャットをしていますが、将来的にはボイスチャットで直に会話できるくらいの英語力を身につけたいと思っています。
Yさん:私は、海外の人と出会ったときに、お互いに英語でコミュニケーションしたいです。その根底に、グローバルな友人関係を広げていきたいという思いがあるからです。そのためにも、やはり私の課題であるリスニングを改善して、スムーズな会話ができるようになりたいです。
将来の夢を聞かせてください。
Iさん:まず、大学では工学部への進学を考えています。好きな機械系の勉強をしたいからです。具体的な将来の夢はこれから決めたいと思いますが、海外の仕事を希望する可能性もあるので、海外で働くことを視野に入れられるくらいの英語力をつけることを目標にしています。
Yさん:私は、まだどんな仕事に就きたいか具体的なことは決まっていないのですが、大学で物理学を専攻して宇宙の研究に携わることを希望しています。その中で、たとえば海外の論文を読んだり書いたりなど、英語を使う必要性が出てきたときに、迷うことも苦労することもなく英語を使えるように準備を進めていきたいです。
夢に近づくためのTOEIC Bridge Tests
TOEIC Bridge Testsを受けた感想を聞かせてください。
Iさん:スピーキングが一番難しく、スコアも低かった(29点)のが残念でした。思い浮かんだ日本語をうまく英語で表現できなかったので、これからの学習目標ができました。逆に、苦手だと思っていたライティングは予想していたより高いスコア(43点)でうれしかったです。リスニングは正確なスコアを忘れてしまいましたが、あまりうまく聴き取れなかったと記憶しています。
Yさん:私はリスニングがあまり聴き取れませんでした(30点)。それから、タイピングに慣れていなかったということもあり、ライティング(39点)が少し低かったので、次回はさらにスコアを取れるようにしたいです。リーディング(36点)はまあまあできました。スピーキング(37点)は思っていたよりも高いスコアを取得できました。
TOEIC Bridge Testsの受験を決めたきっかけは何でしたか?
Iさん:「アイルランドに行ってどのくらい英語力がついたか力試しをしてみよう」と、先生にすすめられたのがきっかけです。アイルランドに行って、実際に英語を話すのはけっこう難しいなと実感して、スピーキングを中心にもっと英語の勉強に取り組みたいと思っていたことも受験の後押しになりました。
Yさん:私は、興味があったからです。TOEIC Testsは企業で多く活用されていて、ビジネス的なことが問われると聞いていたので、どういう問題なのかが気になっていました。実際受けてみたらTOEIC Bridge TestsはTOEIC Testsとは違って、身近な日常場面の内容でした。たとえば、買い物や旅行、レストランなどで使う英語から出題されていて、親しみやすかったです。
TOEIC Bridge Testsを受けることで、課題や目標が見えてきましたか。
Yさん:リスニングのスコアが極端に低かったので、リスニング力をつけて海外の人と英語でやり取りできるようになるという目標ができました。次に受けるときはスムーズに聴き取れるよう上達したいです。大学に入ったらTOEIC Testsにチャレンジしてみたいです。
Iさん:スピーキングがやはり難しく、スピーキング力を伸ばすことが課題だということがはっきりしました。TOEIC Bridge Testsはぜひまた受けてみたいです。次回は、スピーキングはもちろん、リスニングのスコアももっと伸ばしたいと思っています。合格か不合格かによる判定ではなくスコアで測れるので、次の目標を具体的な数字で立てられるのがいいですね。また、私も大学生になったらTOEIC Testsを受けてみたいです。
それぞれの課題であるリスニング、スピーキングを伸ばすため、どういう学習をしていきたいと思いますか。
Yさん:リスニングの場合、私が発音を間違って覚えていることが原因で聴き取れない可能性もあるので、音声つきの単語帳で正しい発音を確認して聴き取る力を鍛えたいです。
Iさん:私の父は英語が得意で、おすすめの参考書を教えてくれるので、その情報を参考にして自分に合った学習法を探していきたいです。最近、父には「これからの時代は、リーディングとライティングだけでなく、リスニングとスピーキングも大事だから勉強しなさい」と言われています。
高校生の友達にTOEIC Bridge Testsをおすすめするとすれば、どんなポイントがありますか。
Yさん:TOEIC Bridge Testsは日常のシーンがそのまま問題として出題されている印象を受けました。テストを通じて「英語の日常会話ではこう表現するんだ!」と具体的に知ることができたので、日常会話を学ぶことができる機会だよと紹介したいです。
Iさん:日常的なコミュニケーション場面から出題されるテストなので、身近な内容を英語でどのくらい話せるかを測定するテストだよと伝えたいです。
TOEIC Bridge Testsは受験することで、IさんやYさんのようにご自身の英語の課題を見つけて今後の英語学習の目標を見いだしたり、将来の夢をかなえるためのステップとして活用したりできます。
駿台学園中学校・高等学校では、今後も高校1、2年生をメインに年に1度TOEIC Bridge Tests 受験を実施していく予定です。英語科の神戸先生(※)は次のようにお話しされています。
「これからの時代は、大学入学時や就職活動に向けてTOEIC Testsの受験が必須となっていくのではないでしょうか。そのステップとして、高校時代にTOEIC Bridge Testsを受験してもらいたいと思っています」
※取材を実施した2024年3月時点
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