理事長メッセージ
「世界をつなぐ」
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 ( IIBC : The Institute for International Business Communication )は「人と企業の国際化の推進」への貢献を基本理念に、英語によるコミュニケーション能力の向上やグローバル人材の育成に係る活動を展開してまいりました。
その中心事業であるTOEIC Programはテスト業界の世界的リーダーである米国の非営利団体ETSにその開発を働きかけ、1979年に日本で提供を開始しました。以来45年、TOEIC Programはいつどこで受験しても同じ英語力であれば同じスコアが算定される妥当性、公平性、信頼性の高いテストとして評価され、英語力を測る物差しとしてその利用は世界160カ国以上に広がっています。
昨今の日本においてはインバウンド需要の高まりや外国企業による直接投資の増加が見られ、これらに対応するために英語の障壁を低減し海外から見た観光およびビジネスの場としての魅力度を向上させることが重要になっていくものと思われます。他方、海外に目を転じますと地政学リスクの高まりや自然災害の激甚化が現実のものとなってきており、グローバリゼーションの進展に大きな懸念が生じてきております。こうした中、日本企業が海外での成長機会への取り組みに注力していくにあたって、国際的な共通言語としての英語による情報の受発信やダイレクトなコミュニケーションの重要性は一層高まっていくものと思われます。
近年、生成系AIが飛躍的な発展、進化を遂げています。このことがIIBCの事業活動においてもTOEIC Programの運営手法、評価・採点方法、また英語学習の在り方をめぐって大きな変革を迫ってきております。また外国語学習の場においても単なる知識や経験の相対的価値が下がり、異文化を跨いだ相互理解、相互啓発の重要性が増していくものと推測されます。
IIIBCはこうした科学技術、市場ニーズの変化をとらえ、ETSと連携しながらTOEIC Programの更なる品質向上に努めるとともに、これまで多年にわたって培ってきたノウハウに進化するテクノロジーを組み合わせた多彩な新規サービスを提供することで今後一層「人と企業の国際化」に貢献してまいります。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
理事長 藤沢 裕厚