2021年度 表彰式
第13回(2021年)表彰式を開催いたしました。
2021年11月6日(土)、第13回(2021年)表彰式をホテルニューオータニにて開催いたしました。当日は、受賞者、保護者の皆様、過去の受賞者、審査員の約25名の方にご参加いただきました。
新型コロナウィルス感染症対策として会場参加者数に制限を設け、表彰式のZoom中継も行いました。
参加者全員での記念撮影
最優秀賞を受賞した慶應義塾湘南藤沢高等部1年の矢野 絵理奈さん
矢野 絵理奈さん
慶應義塾湘南藤沢高等部 1年
作品名『Face the Discomfort』
この度は素晴らしい賞を三つもいただけて光栄です。選んでくださった方々に深く感謝いたします。
エッセイを書く際、限られた文字数の中でいかに読者にインパクトを与えられるかをよく考えました。そのために、隠喩を使った特徴的なイントロダクションにしました。また、ストーリーを分かりやすく伝えるために流れも意識しました。意見が分かれるトピックの為、自分の考えや思いをストレートに表現していいのか迷う部分もありました。しかし、工夫を重ねて満足できるエッセイが書けたように思います。
今回の受賞を自信につなげ、今後も更に向上していきたいです。
溝口 理子さん
渋谷教育学園渋谷高等学校 1年
作品名『Everybody Needs Some “Osekkai” In Their Life』
この度は、優秀賞と日米協会会長賞を受賞できたことを大変嬉しく思います。
イギリス、アメリカ、日本で育った私は、先進国というある種の「同じ文化」に囲まれていました。富裕層と貧困層が共存するジャカルタでの暮らしを通して、たまたま日本に生まれただけの私がこれほど恵まれた生活を送って良いのだろうかと疑問に思うことが多くありました。エッセイは、私がジャカルタで感じた「モヤモヤ」を抱えたまま帰国をした後、その感情とどのように向き合ったのか、という内容です。
文章を書く段階で感じたのが、生活の中で感じた小さな疑問や違和感の重要性です。その疑問を探り、正解は見つからなくても、他の発見にたどり着くはずです。私はこのエッセイを書くことを通じて、未だに複雑だった私の思いを整理する事ができ、自分の将来のビジョンを明確にすることができました。また、受賞を通して、改めて自分がどれほど書くことが好きなのかと確認できました。これからも、書くことを楽しんでいこうと思います。
最後に、コロナ禍にも関わらず、コンテストと表彰式を開催して下さった関係者の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
木下 桜さん
不二聖心女子学院高等学校 3年
作品名『The Bridges to True Peace』
この度はこのような賞を頂き、大変光栄に思います。異文化=海外と捉えていた私にとって、今回のエッセイ執筆はかけがえのない経験になりました。テーマ決めの際に自分が「異文化」という概念をどのように定義づけているのかとことん考え、コロナ禍でも没頭して取り組んだ高校生平和大使の経験の中に異文化体験を見つけることができました。エッセイコンテストを通じて得た力の中でも、新たな価値観や内省的な時間を得たことが一番の成長のように感じます。審査員の皆様方、そしてご指導くださった先生方に感謝申し上げます。
相原 侑汰さん
東京学芸大学附属国際中等教育学校 5年
作品名『Making the whole world my “comfort zone”』
私にとってアメリカでの経験はかけがえのないものです。このコンテストへの参加を通して振返り、将来どのように活かしていくか深く考える機会となりました。
今回エッセイを書くときに意識したことは、今まで関わり、助けてくれた方々に感謝の気持ちを込めながら書くこと。エッセイを読んだ人が世界でよりよく過ごすためのヒントとなるメッセージを書くことです。
工夫した点は、困難に直面していた時の気持ちや経験から学んだことが読み手の方々に伝わるよう、強い表現等を用いて印象に残るようにしたことです。
この度は特別賞に入賞することができ光栄です。アメリカと日本の友人、恩人にエッセイ受賞の知らせと共に改めて感謝の思いを伝えたいです。ありがとうございました。
村田 キムさん
坂出第一高等学校 2年
作品名『A Smile Has No Language Barriers』
この度は、特別賞をいただき誠にありがとうございました。表彰式で先生方や他の受賞者の皆様とお話しができて、とてもいい経験になりました。これからも英語を勉強して皆さまに会える機会があれば嬉しいです!晴れの舞台でした!改めて、感謝します!
速水 思惟さん
近江高等学校 1年
作品名『Something important is close to me』
賞をいただけたという実感があまりなかったのですが、表彰式に参加させていただいて、本当に選ばれたんだ、とようやく実感が湧いてきました。
エッセイを書くということは私にとって初めての経験で、長い時間をかけて自分の気持ちを形にすることは決して楽なことではありませんでした。ですが、自分の思いや考えが人に伝わることのうれしさを感じられる、貴重な経験ができたと思います。
賞をいただけたことをとても光栄に思います。エッセイを書く中で多くの友人や先生方に支えられたことに、心から感謝を伝えたいです。
伊佐田 真礼さん
東京音楽大学付属高等学校 2年
作品名『The Magic of a Simple Question』
このような素晴らしい賞をいただけて嬉しいです。
私はアメリカで出会った友人達から学んだことについて書きました。彼らは見た目や言葉の違いに偏見を持たず、積極的に話しかけてくれました。まず相手を知ろうとすること、違いを受け入れること、相手を認めることの大切さを私に教えてくれた彼らの考え方は非常に格好良く、私達が見習うべき姿だと思いました。私の心を豊かにしてくれた貴重な思い出を、様々な角度から見直してエッセイを書き上げる時間はとても楽しく、良い経験となりました。ありがとうございました。
ミルン アラナ 由真さん
茗溪学園 3年
作品名『Don't Judge a Book by Its Cover』
私にとってとても大切な経験を綴ったエッセイが、このような素敵な賞を頂けたことを大変嬉しく思っています。
このエッセイを書くにあたって、どうやったら読み手に私の感情を上手く伝えることができるかの工夫を大切にしました。同じ感情でも言い回しを変えてみたり、逆にシンプルに書くことでストレートな感情表現にしてみたりと、時間をかけて完成させました。普段はなかなかエッセイを書くことがないので、非常に貴重な経験となりました。
今回の経験は大きな自信になったとともに、今後もっとエッセイを書くことに挑戦したいという気持ちも湧きました。
審査員の方々、表彰式を開いて下さった関係者の方々、指導してくださった先生方に深く御礼申しあげます。本当にありがとうございました!
審査員講評
公益財団法人 東洋文庫 専務理事・ハーバード大学アジアセンター 国際諮問委員 杉浦 康之 様
本コンテストの審査員である、公益財団法人 東洋文庫 専務理事・ハーバード大学アジアセンター 国際諮問委員 杉浦 康之 様より受賞者の皆様にメッセージをいただきました。
矢野 絵理奈さん
慶應義塾湘南藤沢高等部 1年
作品名『Face the Discomfort』
最優秀賞およびアルムナイ特別賞を同時受賞
溝口 理子さん
渋谷教育学園渋谷高等学校 1年
作品名『Everybody Needs Some “Osekkai” In Their Life』
優秀賞を同時受賞
梅村 知仁さん
聖光学院高等学校 2年
作品名『Doing is more difficult than knowing』
この度、日米協会賞を受賞させて頂き、大変光栄に思います。
エッセイでは、単に海外での経験を書くだけでなく、その後にその経験の意義を再び考えさせられる体験についても書くことを工夫しました。その中で、会議の中の一シーンを取り上げたのですが、そこでの自身の相反する二つの感情を描写することが最も苦労したように感じます。最後に、このコンテストと授賞式を開いていただいたIIBCをはじめとする方々には大変感謝しております。
日米協会会長賞総評
一般社団法人 日米協会 会長 藤崎 一郎様に代わり、専務理事 岡本 和夫様より総評をいただきました。
矢野 絵理奈さん
慶應義塾湘南藤沢高等部 1年
作品名『Face the Discomfort』
最優秀賞および日米協会会長賞を同時受賞
アルムナイ特別賞審査員からのコメント
アルムナイ特別賞審査員 近 由梨子様よりコメントをいただきました。
本選エッセイフィードバック担当スティーブン・カトラー様からのコメント
本選218作品のフィードバックを担当していただいているイギリス在住のスティーブン・カトラー様からは、受賞者お一人お一人のエッセイについてコメントをいただきました。
親睦会
表彰式後の親睦会では、受賞者を囲む各テーブルにて、アルムナイ審査員とエッセイや学校、将来のことをなどを話し、交流を深めていました。
「人と企業の国際化の推進」への貢献を基本理念とするIIBCは、グローバルな社会で求められる異文化対応力とコミュニケーション能力の醸成に向け、今後もIIBC高校生英語エッセイコンテストを通じ次世代のグローバル人材育成に力をいれてまいります。
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