2024年11月23日(土)、第16回IIBC高校生英語エッセイコンテスト表彰式を国連大学にて開催しました。
当日は、受賞者、保護者の皆様、ご指導いただいた先生、過去の受賞者、審査員にご参加いただきました。
古賀 杏奈 さん
さいたま市立大宮国際中等教育学校 2年
この度は、最優秀賞をいただき、とても光栄です。
このエッセイは、私がアメリカ人の友人との交流で体験した価値観の違いや、それに対して感じたモヤモヤについて書いたものです。エッセイを書きながら、価値観の違いと友情の関係について考え、「違いを超えた友情には何が必要か」という問いに対する自分なりの答えを見つけることができました。今後も「違い」にとらわれず、世界中の人々と関わりながら豊かな人間関係を築いていきたいと思います。
ご指導くださった先生と審査員の皆様に心より感謝申し上げます。
水島 凛 さん
慶應義塾湘南藤沢高等部 3年
この度は優秀賞をいただき、心より光栄に思います。このエッセイでは、交換留学で出会ったモロッコ出身の友人との思い出を綴りました。異なる文化や考え方に触れることで、自分自身の価値観が大きく変わりました。彼女との大切な思い出を多くの人と共有できることを嬉しく思います。エッセイを書く上では、読む方に興味を持っていただけるように試行錯誤を重ねました。エッセイをより良くすることは楽しく、とても良い経験となりました。そして最後に、ご指導くださった先生方に深く感謝申し上げます。
野中 茂壮 さん
聖学院高等学校 1年
作品名:Just a Man
このエッセイは僕にとって挑戦でした。あえて少し崩した口語を用い、ベトナムの情景の中に、Ducさんという人の生き方を描き出そうとしました。僕はその後、ベトナムを離れ、ミャンマーで暮らし、軍事クーデターに遭遇し、友達に別れも言えずに日本に帰国しました。平和は当たり前ではないということを知りました。障壁の中で逞しく生きる人々の息遣いを知る僕だからこそ、それを言葉にして伝えたいと考えています。それがボーダーのない社会を作る小さな一歩だと思うからです。僕の拙い思いを受けとめてくださったことに感謝し、学びを続けます。
立石 瑛士 さん
慶應義塾湘南藤沢高等部 3年
この度はこのような素晴らしい賞をいただくことができ、大変光栄です。
私はアメリカでの宗教観の違いを通して得た、知らないことの恐ろしさ、そして偏見を減らすために無知であることを認め、知識を得ようとすることの重要性についてまとめました。この貴重な経験を文章にして発表する機会を下さったコンテスト運営者の皆様方に感謝申し上げます。
また、最後になりましたが、ご指導くださった先生方、アドバイスをくれた友人達、そしていつも支えてくれる家族にも心より感謝申し上げます。
藤原 寛太 さん
東京音楽大学付属高等学校 3年
この度は、このような素晴らしい賞をいただくことができとても光栄です。
私はチェロという楽器を演奏するのですが、バッハとメンデルスゾーンという2人のクラシックの作曲家の作品を演奏する上で浮かび上がった宗教的な疑問を元に執筆させていただきました。人に伝わる文章とは何かを考えていく中で、人に伝わる演奏とは何かということも考えさせられるという、とても貴重な体験になりました。
このようなエッセイコンテストを主催してくださった方々、審査員の方々、それからご指導くださった先生、本当にありがとうございました。
嶺山 桃 さん
ルーテル学院高等学校 1年
今回、このような素晴らしい賞をいただけてとても光栄です。アメリカと日本で過ごした日々を振り返りながら書きました。悩み、迷いながら立ち止まった日もありましたが、改めて、今まで私を支えてくれた友人、家族、そして先生方のサポートがあったからこそ、前へ進んでいくことができたのだと感謝の気持ちでいっぱいです。今回、エッセイで自分の経験を綴ったことで、自分自身をより深く見つめ直すことができました。このような機会をくださった皆様に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
湯屋 利里子 さん
明治大学付属明治高等学校 3年
この度、素晴らしい賞をいただけたことを大変光栄に思います。私は1年間のフランス留学を通じて、多くの難民の方々と出会いました。彼ら自身が不安定な状況にありながらも、他者を助けようとする姿勢や、「助け合いのリレーは幸せのリレーだ」という言葉に胸を打たれました。これからもその信念を胸に、他者とともに歩む姿勢を貫き続けたいと思います。支えてくださった先生方、コンテストを開催してくださった関係者の方々に心より感謝申し上げます。
脇 碧彩 さん
大妻中野高等学校 2年
作品名:Open Your Eyes
この度は、特別賞をいただきとても光栄に思います。
私はタイで過ごした5年間で、多様性の意味を深く実感しました。このエッセイでは、今の自分にも影響しているマレーシア人の子供たちとの出会いを書きました。
日常の中であまり体験することではないからこそ、当時の事を言語化し、どのような構成にしたら想像しやすいかを工夫しました。
エッセイを通してより多くの方に私が感じたことを伝えることができ、大変嬉しく思います。
改めて、ご指導いただいた先生方と審査員の皆様に感謝申し上げます。
渡邉 衣 さん
千葉県立千葉高等学校 3年
作品名:What my little cousin with a disability taught me
この度は特別賞を頂くことができ、光栄であるとともに予想外のことに大変驚いております。
私が7歳のときに障がいをもって生まれた従姉妹は、以来私の中でずっと大きな存在でした。今回のエッセイを書く際、テーマの「響きあい」から従姉妹とのやり取りを思い出し、自分の中でのコミュニケーションについて纏めてみました。今後もバックグラウンドが異なる人々とのコミュニケーションのあり方を模索していきたいと考えております。
コンテストを開催してくださった皆様、審査員の先生方、ご指導くださった先生方、そして従姉妹に深く感謝申し上げます。この度はありがとうございました。
本コンテストの審査員である、公益財団法人 東洋文庫 専務理事・ハーバード大学アジアセンター 国際諮問委員 杉浦 康之 様より受賞者の皆様にメッセージをいただきました。
服部 鈴 さん
市川高等学校 1年
作品名:Discovering the Meaning of Identity
この度は、日米協会会長賞をいただきとても嬉しく思います。
私は今年の夏、カナダのトロント大学に3週間留学をしました。多種多様な仲間たちと触れあい、全く新しい環境で生活することで初めて自分のアイデンティティや特徴が理解出来た気がします。このグローバルな社会において、異なる、多様な人がいるからこそ一人一人が輝けるのだな、と実感し、このエッセイを書きました。これからも広い視野で物事を考え、世界に羽ばたける人材になりたいです。ありがとうございました。
山田 美沙希 さん
兵庫県立芦屋国際中等教育学校 4年
作品名:A Small Gesture of Kindness
この度は日米協会会長賞を頂き、大変光栄に思います。
このエッセイは今回のテーマを見た瞬間に、1年前オランダで行われたチェスの大会で出会った思い出がよみがえり、その日に書き上げたものです。優しい気持ちや行動は文化が違っても相手に伝わるということを改めて感じました。これからも人との出会いやコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。
最後になりましたが、エッセイコンテストを開催して下さった皆様、本当にありがとうございました。
一般社団法人 日米協会 会長 藤崎 一郎様に代わり、専務理事 岡本 和夫様より総評をいただきました。
アルムナイ特別賞審査員 正岡 優一様よりコメントをいただきました。
過去15年に渡って個人部門のフィードバックをご担当いただいているイギリス在住の応用言語学博士スティーブン・カトラー様からお一人お一人のエッセイについてコメントをいただきました。