報徳学園高等学校 横田さん
―今回の応募動機を教えてください。
横田さん:母に勧められたのがきっかけです。その際は、怪我をしており所属していたサッカー部で練習ができない時期でしたので、挑戦してみようと思いました。
―勧められてすぐに挑戦しようと思いましたか?
横田さん:正直なところ英語は苦手でしたし、最初は「書くことがないなあ」と躊躇していましたが、中学生の頃にドイツに行ったことがあったので、そのときの体験なら書けるかもしれないと思いました。あとは、中学のときに日本語での読書感想文の賞をいただいたことがあったのですが、高校では何も受賞したことがなかったので、コンテストに挑戦してみようかな、と思いました。
―ドイツでのどのような体験を書こうと思われたのか、詳しく教えてください。
横田さん:中学2年生の夏休みに1ヵ月ほどサッカーでドイツに遠征したのですが、そこでは対戦相手のチームにいろいろな国籍の人がいて、いろいろな国の言葉が飛び交っていました。いいプレーをすれば褒めたたえる一方で、ひどいプレーをすると罵倒まではいかないものの厳しく指摘されました。そして、そのような中で、僕は中国人と間違われることがありました。でもよく考えたら、僕も現地の白人の人々を見て、スウェーデンの人なのかドイツの人なのか、どこの国の人かわからないんです。そのような体験が新鮮で、国籍などにとらわれずに、広い視野を持ちたいと感じたので、そのことを書きました。
―これまで英語でエッセイを書いた経験はありましたか? またエッセイを書いたプロセスと大変だったことを教えてください。
横田さん:英語でエッセイを書くのは初めてでしたが、まず自分で書いてみて、書き終わってから先生に添削していただきました。サッカーの練習に行く前と練習後に少しずつ書いて1週間くらいかかりました。大変だったことは、文法に気を付けながら、言いたいことが伝わるように書くことでした。
―英語は苦手とのことでしたが、ドイツに行く前は英語の予習はしましたか?
横田さん:英語での挨拶くらいは練習してから出発しましたが、現地ではドイツ語を話せる日本人の方がサポートしてくれたので困ったことはありませんでした。日本人も僕ひとりではなくて何人も一緒だったので、練習中も宿泊施設で過ごすときも日本語で話していました。ただ、街に出たときに英語で道を尋ねたら、全く伝わらなかったんです。さらに、現地の人に「何をしているの?」と聞かれて「Soccer」と英語で答えましたが、これも伝わりませんでした。ドイツではイギリス英語が主流だから「Soccer」ではなく「Football」と言うんだ、ということを初めて知りました。
―今回のコンテストを通じて、英語は好きになりましたか?
横田さん:特別賞を受賞したことで英語に興味を持てるようになりました。今では毎日、英語の勉強をしています。聞く力と話す力が足りないと思うので、YouTubeの動画を見ながらシャドウイングの練習を毎日1時間くらいしています。海外で活躍しているサッカー選手のインタビュー動画もよく見ます。
―特別賞を受賞したと聞いたときの感想は?
横田さん:部活がオフで映画を見に出かけていたときに、突然、先生から「吉報です」と電話をいただいて、めっちゃびっくりして嬉しかったです。僕よりも、母の方が喜んでいたかもしれません。
―表彰式に参加されて、いかがでしたか?
横田さん:受賞の一言スピーチは、みなさんしっかり話していましたが、僕は一言しか考えていなかったので、本当に一言で終わってしまったのが恥ずかしかったです。また同じテーブルの人と話せて楽しかったです。
―今後チャレンジしたいことや将来の夢があれば教えてください。
横田さん:アメリカに留学した先輩の話を聞いていたらとても楽しそうなので、海外留学もしてみたいです。そのために英語の勉強をしていますが、英語を話せればさまざまな国の人と親しくなれるので、もっと人生が楽しくなりそうだと思います。将来の夢はまだはっきりとは決まっていませんが、サッカーに関わる仕事をしてみたいです。海外のサッカーチームの分析官にも興味があるので、やはり英語力は必要だと思います。
(本記事の取材は2023年2月に行いました。)
横田さんのエッセイはこちら Football-More than a Game
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