NTTコミュニケーションズ株式会社 カスタマサービス部 ビジネスカスタマサポート部門 部門長

高橋 立典 氏 

  • 英語学習
  • TOEIC L&R
  • TOEIC S&W
2020年3月号

通勤やトイレでの時間を活用し、少しでもいいから毎日英語に触れ続ける

2カ月間の短期留学がきっかけで英語学習に対する意識が変わった

高橋立典氏はNTTグループの会社で、IT関連のサービス開発部門の仕事に、長年携わられてきました。ITに関する最新情報を収集するためには英語が不可欠で、以前から英語に接する機会は多かったそうです。しかし、必要となるのは英語の読解力だけであったため、スピーキングなどの英語学習には、本気で取り組んでいなかったと高橋氏は言います。

そのような高橋氏の意識が変わったきっかけは、2016年に約2カ月間の短期留学コース「Stanford Executive Program 2016」に、会社から声をかけられ参加したことでした。

「このプログラムには、37カ国から約160人が参加していました。印象的だったのは、授業中の議論がとにかく活発で、ネイティブスピーカーではない方も積極的に発言していたことです。そのような中、私も含めた一部の日本人は、英語力が不足していて、自分の考えを思うように伝えることができずにいたのです。『このままではまずい』という危機感が、私を英語学習に向かわせました」

また、以前の職場では、短期間でも留学をすると「英語ができる人」と見なされるようになり、留学後は年に1、2回程度アメリカに出張し、現地のIT企業とミーティングを行う機会を得ることができたそうです。「周囲の期待に応えるためにも、英語を学び続ける必然性が高まっていきました」と高橋氏は振り返ります。

通勤時間のポッドキャストやトイレでの英作文など隙間時間を上手に活用

IIBC NEWSLETTER Vol.140 インタビュー NTTコミュニケーションズ株式会社 カスタマサービス部 ビジネスカスタマサポート部門 部門長 高橋立典氏

 

高橋氏は、効果的な英語学習法について、「毎日少しでも英語に触れ続けることが何より大事」だと言います。そのため飲み会や残業で遅くなった夜でも、1日最低30分はオンライン英会話に取り組むことを自らに課しました。

また片道1時間半の通勤時間には、ポッドキャストでBBCニュースを聴くようにしました。更に、トイレに英作文の問題集を置いておき、入る度に毎回10個の英作文をつくり、音読したそうです。今回の調査では、TOEIC L&Rの高スコアの方たちが、隙間時間を上手に活用することで学習時間を確保していることが分かりましたが、高橋氏の場合も同じことが当てはまります。

高橋氏は留学中に、「とにかく話せなかった」という経験をしたこともあり、留学後は特にスピーキング力の向上に注力。その中でも特徴的なのは、AIアシスタントの「Alexa」を使った学習法です。「Alexa」を英語モードにして英語で話しかけても、発音が悪いと反応しないそうです。「特にLとRの発音をきちんと使い分けられているかをチェックしたい時に便利です」と高橋さんは話します。

また、自身のスピーキング力を把握するための手段として、TOEIC S&W を受験。1回目の受験では、Speakingが160 点、Writingが160点でしたが、2回目には、Speakingが170点、Writingも170点と、スコアがアップしました。

「今後は単なるスピーキング力だけでなく、身振り手振りも含めた表現力を磨いていきたいと考えています。日本にいるとこうした表現力はなかなか身に付かないので、もっと海外に出向き、現地の人たちと話す機会を増やしていかなくてはいけませんね」と語る高橋氏の英語学習に対する意欲は、ますます高まっているようでした。

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