活用事例
サンスターグループ

TOEIC® Listening & Reading Test と TOEIC® Speaking & Writing Tests を併用し、内定直後から自主学習を促進

サンスターグループでは、内定者には入社前年のTOEIC L&R公開テストの受験を義務付けています。また、新入社員には研修の一環で、2年目以降の社員には社内公募で、TOEIC L&RとTOEIC S&Wをそれぞれ実施しています。

経営統括本部 経営本部 日本ブロック 人事部 企画グループ 中田 俊太郎氏

導入概要

導入目的
  • 社員の自己啓発のため
  • 新入社員の意識付け、レベルチェックのため
活用方法
  • 一般社員を対象にTOEIC L&Rを年2回実施。17年度からは「話す」「書く」英語力を測定するTOEIC S&Wも導入
  • 自己啓発のための継続的な学習を促す施策の1つとして「TOEIC Tests 受験補助制度」を設定。受験料は全額会社が負担(年度内2回まで)。スコアは昇格時の参考に利用
  • 「研究開発職」への応募資格はTOEIC L&R600点以上に設定
  • 内定者教育のため、入社前にTOEIC L&R公開テストの受験を必須化。入社後はそのスコアに応じて、TOEIC L&RまたはTOEIC S&Wを実施
今後の課題
  • 新入社員の発信力(TOEIC S&Wのスコア)の向上

導入の背景

サンスターグループは、2009年にグループ本社を大阪・高槻市からスイスに移転しました。現在はスイス、シカゴ、シンガポールを中心に、ヨーロッパ、南北アメリカ、アジアで事業を展開しており、日本は現地法人の1つという位置づけです。現在、新たに海外赴任となる社員は年2、3人程度ですが、海外出張やテレビ会議、メールなど、海外とのやり取りが当たり前の業務も多いため、一般社員でも英語は必須となっています。

導入の目的

自主学習の継続を促す施策の1つとして導入しました。17年度からはTOEIC S&Wも導入しています。

活用の方法

一般社員を対象とした当社の教育研修では、OJT、Off-JTに加え、自主学習の継続を促すため「各種資格検定補助制度」などの制度を用意しています。特に、英語学習については、同制度とは別に「TOEIC Tests受験補助制度」を設けており、TOEIC L&RまたはTOEIC S&W、公開テストまたはIPテストのどの組み合わせでも年度内2回まで、受験料を会社が負担しています。これらの制度は昇格要件にも含まれており、「TOEIC Tests受験補助制度」ではTOEIC L&RまたはTOEIC S&Wのスコアを昇格時の参考データとして利用できます。

また、新入社員向けには効率的に研修を行うため、内定後、入社前年の11月または12月のTOEIC L&R公開テストの受験を必須としています。その後も入社までには、SNSを利用して内定者同士で英語でのグループディスカッションを行ってもらい、人事担当者がチェックするなどの英語研修を実施。入社までの目標としてTOEIC L&R50点アップを人事から発信しています。

4月から始まる新入社員研修では、入社前に受験してもらったTOEIC L&Rのスコアを基に、595点以下の方には再度TOEIC L&Rを、600点以上の方にはTOEIC S&Wを受験してもらいます。テスト終了後、受講者には英語学習方法に関する講演を聞いてもらい、学習のモチベーションを向上させてその後の自主学習に取り組んでもらっています。なお、入社2年目以降の社員向けには、公開テストのスケジュールを補完するよう、2月にTOEIC L&Rを、8月にTOEIC S&Wを社内公募で実施しています。

今後の課題・目標

IIBCによるスコアの比較・分析を通じて、当社新入社員のTOEIC S&Wの実際のスコアは、彼らが持つTOEIC L&Rのスコアから想定されるものよりも低く、英語による発信力が弱いことが明らかとなりました。研修担当としては今後の教育方法やモチベーションの維持方法が課題ですが、受験者からは「意外と楽しかった」「難しかったけどやる気が出た」などと良い反応があったので、まずは「受けてみよう」と思わせることが大事だと感じています。TOEIC S&WはTOEIC L&Rと比べると金額が高く、自己負担で受けるには一歩踏み出せない方もいると思います。当社には「TOEIC Tests受験補助制度」があるので、その観点からアプローチしていきたいです。

また、サンスターグループは「前人未踏のフィールドを自ら開拓し、世界の仲間と夢を実現する人」を、求める人物像として掲げています。現在は、サンスター株式会社が海外とのやり取りの多い「研究開発職」への応募でのみTOEIC L&Rスコアを要件化していますが、いずれは他の職種でもTOEIC L&R600点以上を条件にしたいと考えています。

(2017年10月取材)

(テスト名称を含め掲載情報は取材当時のものです)

「テストの種類」「実施方法」「実施時の注意事項」など、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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