活用事例
岡谷鋼機株式会社
TOEIC® Testsで社員の現状の英語力を可視化。研修の成果と課題を的確に把握
当社はコミュニケーションツールとしての英語力を伸ばすことを目指しています。そのなかで、英語コミュニケーション能力をスコアで評価できるTOEIC Testsを、目的を達成するためのゴールを設定するツールとして利用。また、語学研修の成果や語学力向上の度合いを測る“モノサシ”としても活用しています。
(左)人事総務本部 人材開発室 入江 和宏氏
(右)人事総務本部 人材開発室 室長 内田 尚仁氏
導入概要
導入目的 |
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活用方法 |
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導入メリット |
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導入の背景
当社は1669年に金物店として創業しました。2018年現在では、事業領域を鉄鋼、情報・電気、産業資材、生活産業の4セグメントに拡大し、アメリカなどを含む海外21ヵ国へと進出しています。
当社にとってのキーワードの1つが「2020年度」です。2020年開催の東京五輪による国内需要が一段落した後は、海外取引比率を伸ばしていかなければなりません。そのためには、英語を含むコミュニケーション能力の向上が我々の大きな課題です。このような背景のなか、ビジネスにおける英語コミュニケーション能力を測定できるTOEIC Testsを活用し続けています。
活用方法
当社では、TOEIC Testsのスコアを基準に研修を設計。主な取り組みとして、新人海外語学研修、社内語学講座、オンライン英会話講座の3つを行っています。
新人海外語学研修では、一定の条件を達成した新入社員全員に3ヵ月間の語学研修を実施します。参加条件はTOEIC L&Rスコア650点と簿記3級の取得です。参加者は各々で設定したTOEIC L&RおよびTOEIC S&Wスコアの達成に向けて、学習に取り組みます。派遣先はカナダやアメリカ、フィリピンなどの英語圏のほか、中国、韓国、スペイン、メキシコ、ドイツなどの他言語圏です。ただし、他言語圏の研修に参加できるのはTOEIC L&Rスコア800点以上の社員のみです。
研修中は2週に1度、学んだことや語学学習の進捗状況についてレポートを提出してもらいます。帰国後、英語圏組にはTOEIC L&RとTOEIC S&Wを、他言語圏組には各言語の資格試験を受験してもらいます。また、同研修は語学力の向上はもちろん、世界各国からの留学生や現地の教師などとの関わりを通じて多文化に触れることも目的としているので、帰国後は派遣先の国の経済状況や感じたことについてのレポートを提出してもらいます。
社内語学講座は、週1回・30分間の個人レッスンが受けられるもので、日本人講師によるTOEIC L&R受験準備に特化した「TOEICコース」と、外国人講師による「英会話コース」を用意。受講者のモチベーションを維持するため、受講料は負担してもらいます。また、受講者がTOEIC L&Rスコアの自己最高点を更新すると奨励金を支給。TOEIC L&Rスコア730点以上の受講者は、TOEIC S&Wの自己最高点の更新でも奨励金を支給しています。
オンライン英会話講座は、社外でも英語学習ができるように設けたもので、複数の受講プランを設定。社内語学講座と同様で、受講後には効果測定のためTOEIC L&Rを受けてもらいます。
導入の成果と今後の課題
TOEIC L&Rについては、受験者全員のスコアが年々上昇傾向にあります。650点以上を昇格要件として設けるなど、上手く活用もできています。特に新人海外語学研修では、参加者の約9割がスコアを伸ばすなど、高い成果が得られています。
一方、TOEIC S&Wについては、社内の受験者数が少ないことが課題となっています。ただ、新人海外語学研修では、参加者の約8割がスコアを伸ばすなど、一定の成果が出ています。そのため、今後はTOEIC L&Rのスコアを維持しつつも、TOEIC S&Wを社内で浸透させて受験者数を増やし、英語力向上のためにさらに活用していく必要があると考えており、TOEIC L&Rと同様に、希望者を対象とした定期的なTOEIC S&WのIPテストの実施も検討しています。
(2018年1月取材)
(テスト名称を含め掲載情報は取材当時のものです)
TOEIC L&Rのデータ・各種資料
TOEIC S&Wのデータ・各種資料
TOEIC Bridge L&Rのデータ・各種資料
TOEIC Bridge S&Wのデータ・各種資料
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