プロフェッショナルな英語を身につけるためにTOEIC® Testsを継続受験

白石圭さんの写真

白石圭さん/半導体メーカー技術職
2021年IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞者

現在のお仕事内容と英語の使用頻度、また英語を使ううえでの苦労があれば教えてください。

半導体メーカーの技術職で、職場ではほぼ日本語ですが、アメリカの会社との共同開発に関するミーティングでは英語を使うことがあります。自社側とアメリカの会社側とで技術や方針について意見が対立することも多く、打ち合わせを重ねて一つの落としどころを見つけていくのですが、そういう時は大変ですね。アメリカの人たちはディベートに慣れていて押しが強いのですが、私を含めて日本人はそういうのにあまり慣れていないので、意見を通せなかったり論理的な発言ができなかったりすることもあります。英語の発信力を高める重要性も感じていますが、あとは慣れるしかないですね。

英語学習を始めたのはいつ頃からですか?

小学校の頃から海外に興味があったので英語の勉強はしていましたが、本格的に始めたのは大学生からです。大学3年生の時に交換留学生として1年間スウェーデンに行きました。留学の目的は電子工学を学ぶためですが、将来のために英語力も磨きたいと思いました。

留学時に英語での苦労はありましたか?

英語は得意なつもりでしたが、いざ授業に出てみるとほとんど内容を理解できず、質問しようにもうまく伝えられない状態でした。半年ぐらいでようやく授業についていけるようになって、ディスカッションにも少しは参加できるようになりました。授業時間外でノンネイティブスピーカーの留学生たちとグループを作り、授業の予習復習をして最低限の基礎知識をつけてから授業に臨むように努めていました。

これまでの英語学習について教えてください。

小学6年生の頃からNHKの英語のラジオ講座を聞いていました。「中学生の基礎英語」から順番に聞いていき、今でも「ラジオ英会話」や「ラジオビジネス英語」を聞いています。NHKのラジオ講座は、1つか2つの番組に絞った方が続けやすいと感じています。私はストリーミングで音声を聞いた後に、レッスンで習った表現を定着させ、必要な時にすぐに頭に浮かぶようにテキストを音読していますが、番組15分、音読5分で、だいたい20分と隙間時間に手軽に継続できます。
また、コロナ禍でリモートワークになり通勤時間がなくなったので、オンライン英会話も始めました。最近はNHKの英語番組を2つ聞いて、オンライン英会話を25分受けているので、だいたい1時間が英語学習の時間です。

英語学習を始めても続かないという人もいます。英語の初・中級者に向けて、よいアドバイスはありますか?

自分の興味ある分野や専門分野と英語学習を組み合わせるのが効果的だと思います。私の場合は、 NHKラジオ講座とオンライン英会話に加えて、TED Talksという動画サイトでプレゼンテーションを見ています。自分の興味ある分野であれば、わからない単語が出てきても話の全体像を理解することができます。TED Talksでなくても何かしら自分が興味のある内容を見つけることをお勧めします。あとは英語ニュースを聞くなどして、初・中級者はまずはリスニング力を高めるとよいと思います。リスニング力は他の技能より早く身につくので、大統領のスピーチや海外ドラマでのセリフを聞き取れるようになったりする等、成功体験を実感しやすく、英語学習のモチベーションを維持するきっかけにもなると思います。

TOEIC® Testsはこれまで何回くらい受験されていますか?

TOEIC Listening &Reading Test(以下、TOEIC L&R)を初めて受けたのは大学1年生の時のTOEIC L&R IPテストで、810点でした。TOEIC Speaking & Writing Tests(以下、TOEIC S&W)は、入社2年目が初受験でした。それ以降、だいたい年に1回程度受けています。

目標スコアに達すると継続的に受験をしない方もいらっしゃいますが、白石さんがTOEIC® Testsを定期的に受験されている理由を教えてください。

自分の英語力のチェックとモチベーションの維持、そして仕事や生活で英語が必要になった時のために高いレベルを保っておきたいという気持ちからです。特にTOEIC S&Wはビジネスの場に即した実践的な内容が多く、英語でメールを書く際や、ミーティングをする時に役立っています。以前は英語のメールの書き方なども全然わからなかったのですが、TOEIC S&Wに出てくる定型文を覚えたらスムーズに書けるようになりました。

TOEIC® Testsは高スコアをとることと、受験すること両方が習慣になっているのですね。

はい。実は最近またTOEIC Testsに対する熱が上がってきたんです。オンライン英会話の先生はいつも同じ方ではないのですが、ある時、とても細かく文法や発音の間違いを教えてくれる先生に出会ったんです。例えば「そこはaじゃなくてtheですよ」と指摘されて、それに対してお礼を言うとまた指摘が入るという感じで。その先生は「文法ミスは些細な事だと思われるけれどもネイティブスピーカーとしては聞いていて気になるし、プロフェッショナルではない」とおっしゃっていました。それまでは英語は通じればよいと思っている節がありましたが、そのレッスンを境に、せっかくならプロフェッショナルな英語を話せるようになりたいと思ったんです。そのためには文法をないがしろにせず基礎を勉強すること、正確な英語に触れ続けながら4技能すべてを高めていくこと、これらが必要であると思い、そのためにはTOEIC Testsが有効だと考えるようになりました。

英語に関連することで、今後の目標を教えてください。

プロフェッショナルな英語を習得して、アカデミックな学会などで自分の存在感を高めていきたいということと、共同開発先と議論を繰り返しながら技術力をブラッシュアップして良い製品を生み出していけたらと思っています。

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