先輩に聞く!TOEIC® L&R 300点台から英語力を向上させて就活、海外業務で活躍しています!
公開日:2024年06月20日
電機メーカー 海外営業部門 勤務 中村さん(29歳)
子どものころに抱いた海外への憧れから、「グローバルな仕事をしたい」という目標を持つようになりTOEIC Listening & Reading Test (TOEIC L&R) の学習をスタート。集中した学習で300点台から600点台までスコアアップ。その後、ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在し、生の英語に触れてコミュニケーション力を磨きつつ、TOEIC L&R受験に向けても粘り強く取り組む。帰国後に840点のスコアを手に入れて就職活動に臨み、第一志望の電機メーカー海外営業部門で働く中村さんに、英語の学習方法や継続のコツについて伺いました。
「海外で働きたい」夢に向かって短期集中で英語学習
英語に興味を持つようになったのはいつごろですか?
小学校高学年の夏、日系アメリカ人が、日本の小学校への体験入学として私たちのクラスに来たのです。そのクラスメイトと交流して刺激を受けたことをきっかけに、異文化や英語に興味を持つようになりました。そして、英語を勉強していつか海外に行ってみたいという夢を持つようになったのです。
本格的に英語を勉強し始めたのは高校1年生からです。オーストラリアとの交換留学に挑戦するために、机に向かって勉強するようになりました。
そして、高校1年生のときに2、3週間の短期交換留学でオーストラリアに行くことができました。ホームステイ先のお子さんと同じ高校に通って、すべて英語で授業を受けて、すべてが人生で初めての経験で刺激的でした。文法が100%でなくてもコミュニケーションできるんだなと、なんとも言えない自信を得ることもできました。
ビジネス英語を本格的に学習しようと思ったきっかけは?
実は、高校1年生の短期交換留学の経験から海外への憧れが現実的な目標に変わり、大学時代には海外駐在など海外で働きたいというビジョンを描いていました。そのため、就職活動に向けてTOEIC L&Rのスコアを伸ばすことを目標に、ビジネス英語の学習を始めました。
TOEIC L&Rを初めて受験したのはいつですか?
大学に入学してすぐ、全員受験しなければならなかったため受験したのですが、スコアは300点台でした。自分としては残念な結果だったので正確なスコアも覚えていなくて、自分の中では受験のスタートとしてはカウントしていません。
その後、TOEIC L&Rで600点台を取得されていますが、具体的にはどのような学習をされましたか。
TOEIC L&R の受験に向けては3、4カ月間集中して学習をしました。平日は、アルバイトの行き帰りに単語帳を見るなど1時間くらい勉強。単語や文法の本を数冊購入して、特に文法とリスニングの学習に時間を割いて、公式問題集は最後にまわしました。
TOEIC L&Rは時間配分が重要なカギです。短期間でそれに対応する力をつけるにはどうしたらよいかを考え、まずは文法問題を早く処理して長文読解になるべく時間をかけられるようにしようと思いました。リスニングは問題を聴いてすぐ解答する流れに遅れないよう、確実に点数を取るために出題のスピードに慣れるよう心がけました。
苦手分野はありましたか?
苦手なのは長文読解で、当時はかなり苦しみましたね。それを克服できたのは、英語で文法などの説明を書いている英語の参考書に切り替えたからだと思います。私はこれを「英語で英語を理解する」学習方法と言っています。頭の中で日本語から英語に言語を切り替えるストレスを減らして、英語に慣れた頭のままで長文を解くようにしてみました。
それまで、長文読解問題を見ると焦りを感じていたのですが、少しでも落ち着いて向き合うにはどうすればいいか模索してたどり着いた学習法です。その学習法への切り替えが、自分の中で大きなターニングポイントでしたね。そのとき使った教材はいまでも大切に持っています。
学習し始めてどのくらいで手ごたえを感じるようになりましたか?
リスニングが一番早く効果が出て、学習から1カ月くらいで手ごたえを感じました。電車の中でリスニング問題や洋楽を聴いて耳を慣らしていきました。そうしたら、だんだん聴き取れるようになったのです。次に、文法の効果が出るようになりました。文法は覚えれば覚えるほど伸びていくのが実感できました。長文は一番時間がかかりましたね。600点台を取得した段階ではまだ長文読解の時間が足りなかったと感じています。
その後、ワーキングホリデーでオーストラリアへ行かれたのですよね?
当初は将来の海外駐在を視野に入れ、海外で生活することが自分に合っているかどうかを確認するために、大学在学中の留学を考えていました。
結局、ワーキングホリデーでオーストラリアに行くことになったのですが、帰国を予定していた大学3年生の後半は就職活動が忙しいタイミングなので、ワーキングホリデー前にTOEIC L&Rを受験することにしました。ここから、前述の3、4か月の集中学習へとつながっていきます。そうして600点台(640点くらい)を取得したのですが、第一志望の企業に就職するためにはもっと高いスコアを取りたいと考え、ワーキングホリデー中もTOEIC L&Rの学習を続けて、帰国してから再チャレンジしようと心に決めました。
ワーキングホリデー先のオーストラリアでも、「英語を英語で理解する」自己学習を継続
ワーキングホリデーではどのような生活をされていたのですか。
週5日、平日はオフィスでアルバイトをしていました。AI自動翻訳ツールを使いながら旅行系サイトの翻訳をする仕事です。プライベートではシェアハウスで24時間英語にひたれるような環境で生活しました。仕事も家も遊びもすべて英語の環境です。シェアハウスのメンバーは多国籍で、アメリカ、オーストラリア、タイ、ベルギー、ドイツなどの人たちがいました。
ワーキングホリデー先でもTOEIC L&Rの学習をされていたのですね。どのような学習方法だったのですか?
空き時間はリビングに行って一人でTOEIC L&Rの勉強をしました。ワーキングホリデー前から続けていた「英語を英語で理解する」学習です。せっかく現地にいるのに日本語に触れたくないという意地もあり、英語で解説されている参考書などに取り組み、知らない単語は英英辞典を引いて勉強しました。「英語を英語で理解する」学習方法はいまもずっと続けています。自分にはこの方法が合っていて、英語を勉強している自分を奮い立たせてくれました。
ワーキングホリデー中は、どんなに疲れていても毎日30分、長いときは3時間以上、参考書を開きました。帰国が近づくにつれて、TOEIC L&Rの学習時間を丸々使って公式問題集で本番を想定しながら問題を解きました。一度勉強をストップしてしまえば本当にいやになるだろうなと思ったので、勉強しないほうがむしろ違和感があると感じるくらい、夢中で取り組みました。
ただ、せっかく現地にいるのに自分の世界に閉じこもってしまってはもったいないので、現地ならではのいろいろな機会を失わないように、外出したり誰かと交流したりすることを最優先し、空き時間に英語学習をするというスタンスでした。
その後のスコアアップにつながったのは何だと思いますか?
実はリスニング力を向上させるために、現地にいる間、自分の発音矯正を試みたのです。すると、聴き取りに変化が出てきて、リスニングの「厚み」ができました。YouTubeを見ながら発音して、自分の発音が通じるかをすぐ隣にいる外国の方に試せる環境があったのもよかったと思います。その積み重ねで英語が聴き取れるようになったため、リスニングでも意味がわかるようになってきました。
「希望の会社に入社したい」という明確な目的がモチベーションを維持
英語学習中にモチベーションが下がったことはありますか?
ありました! ワーキングホリデー中は、TOEIC L&Rの受験に向けて学習しながら日常英会話を伸ばしつつ、仕事もしていました。複数の目的を持っていたのです。日常生活に困らないと感じるようになったころ、自分の英語力に満足してきた時期がありました。英語でコミュニケーションができるようになったからTOEIC L&Rの勉強は少しさぼってもいいかな……と、モチベーションが下がってしまいました。
また、ワーキングホリデー中はTOEIC L&Rを受験しなかったので、いまどのくらいのスコアなのかを確認できず、公式問題集を解いて感覚をつかむしかありませんでした。それも、モチベーションが下がる原因の一つだったかもしれません。
それでも学習し続けられたのはなぜですか?
ワーキングホリデーの経験だけが就職活動における強みになるとは思っていなかったので、やはり就職活動のために数字に残せるTOEIC L&Rのスコアを取っておかなければと思っていました。やらなきゃいけないという義務感もあって、自分を奮い立たせました。英語を使う仕事がしたい、希望の会社に入りたいという明確な目的があったということが大きかったですね。
就職活動では「TOEIC L&R840点」に加えて、「困難を乗り越える力」もアピール
就職活動時に履歴書に記載したTOEIC L&Rの点数は?
ワーキングホリデーから帰国して受験したときのスコアが840点でした。自分の中では、ワーキングホリデーに行ったからにはもっと取りたかったなという気持ちもありました。
TOEIC L&R 650点から840点にスコアアップするのはとても難しいと思います。秘訣は何だったと思いますか?
英語に慣れてきたというのが一番かなと思います。840点取れたときも試験の時間が足りないと感じたのですが、時間内にしっかり取り組めた項目の正答率は上がりました。英語を英語で理解する学習方法や英語の環境に慣れることで、英語が当たり前という感覚になったのが大きかったです。
就職活動では英語力をアピールされましたか。
もちろんTOEIC L&Rのスコアと英語力をアピールしました。それに加えて、ワーキングホリデー中に直面した問題は英語で乗り越えていきましたので、それを前提として困難なことをどう乗り越えたかを、面接官から掘り下げて質問されました。
TOEIC L&Rのスコアも就職活動の武器になったと思いますか。
なったと思います。同じようなスキルの人がいる場合に、TOEIC L&Rのスコアも比較すると思いますので、一つでも武器になるものを書きたいと思っていました。結果的に武器として役に立ってくれたのではないかと思っています。
念願の海外業務に配属、英語を学べば視野がボーダーレスに広がる!
志望していた企業に内定をもらったときの気持ちを聞かせてください。
今、大学1年のときから志望していた企業で働いています。内定をいただいたときは言葉にできないくらいうれしかったです。入社してから何をするかが重要だと思いますが、内定をいただいたときは一安心しました。
就職後すぐに英語に携わる部署へ配属されたのですか?
そうなんです。海外営業の部署です。配属が決まったときはうれしかったですね。いま6年目になります。周りは元帰国生ばかりで、尊敬できる人が多くありがたい環境だなとずっと思っています。
いまは、現地採用の外国の方と一緒に営業支援をしながら、現地のお客様の要望に合わせて、自社製品をアレンジして提供する仕事に携わっています。エンジニアや現地のお客様とも英語で会話しながら仕事をしています。
TOEIC Testsの受験を通して得たことで現在の業務に役立っていることはありますか?
長文読解に出てくるビジネス系の文章の言い回しは、自分でメールを作ったり読んだりすることに役立っています。TOEIC L&Rの勉強をしていてよかったなと思います。
TOEIC Speaking & Writing Tests (TOEIC S&W) も大学後半に一度受けました。ある程度勉強してから受けたため、まあまあ取れるかと思っていたのですがスコアはよくなかったです。将来海外で働きたいならスピーキングが必須なので、スピーキングを優先的に学習するきっかけになりました。
今後の目標を教えてください。
TOEIC L&Rは900点台を取ることが目標です。自分のアピールの幅をさらに広げたいです。英語の学習には終わりがないんだな、ずっと学び続けるものなんだなとも思っています。
それから、英語以外にも、いろいろな言語を勉強して対等に会話ができる人を増やしたいと思っています。いまは、中国語が気になっています。
仕事以外で、英語ができることに感じたメリットはありますか。
大切な人をどこの国にでも連れていってあげられることかなと思います。安心してどんな景色も見せてあげられますし、英語を話したり聴いたりできることで見られる景色があるのではないかなと感じています。
英語を使う仕事をしたいと思っている大学生に向けてメッセージをお願いします。
いまの大学生は、私が大学生のころよりもっと英語力を向上させることが当たり前になっていると思います。英語は極めれば極めるほど視野がボーダーレスに広がります。だから、この先に広がる世界を見据えてチャレンジすれば必ず結果がついてくると思います!
中村さんの就活へ向けた英語力向上のPOINT
- 明確な目標設定でモチベーションを維持
- 自分に合った学習法(英語を英語で理解する)
- 発音矯正でリスニング力アップ
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