学生時代のTOEIC® L&R 500点台から就職後も英語学習を継続、希望の会社にキャリアチェンジして活躍!

公開日:2024年07月18日

IT系企業勤務 Oさん(29歳)

IT系企業勤務 Oさん

英語を使う仕事に就きたいと思い、外食チェーンに就職。「もっと挑戦したい」「海外展開を視野に入れた会社で働きたい」といった思いからキャリアチェンジに挑んだOさん。コロナ禍にさらなるキャリアチェンジを考え、アピールポイントの一つとしてTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)のスコアを上げるため、集中して英語を学習。その結果、685点のスコアを取得し、2度目のキャリアチェンジで希望するIT系企業へ。現在、プロジェクトの推進業務(PMO業務)に就くOさんにこれまでの道のりを伺いました。

一歩ずつステップアップするため、アピールポイントとしてTOEIC L&Rを学習

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英語を学習しようと思ったきっかけは何ですか?

大学1年のときに全員必須でTOEIC L&Rを受験しました。スコアは500点台で、自分が思っていたより英語ができないんだなということがわかりました。大学には留学生が多かったのでディスカッションする機会もあったのですが、まったく会話ができず、がくぜんとしたこともありました。そういった経験が、「自分の英語学習を根本的に見直そう」と思うきっかけになりました。

それまでは英語の長文を読むときに、線を引いたり四角で囲むなどしていたのですが、TOEIC L&Rは他の試験と違って問題用紙に書き込みができないこともあり、もっとしっかりとした英語力をつけなければという危機意識が生まれたのです。

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大学時代以前には英語への興味はありましたか?

中学時代にメールを通じて海外の人と交流するサイトで、外国の方と交流を始めました。そうすることで、新しい世界が見えてくるのではないかと思ったのがきっかけです。最初に出会ったのはフランスの同年代の方で、いまも英語でのメールのやりとりが続いています。これまでトータルで50人くらい、いろいろな国の方と交流をしました。中には13年間ずっと続いている方もいます。

そのような経験から、英語は世界の人とコミュニケーションするための手段と捉えていました。一方で、文法などの勉強はあまりしていなかったですね。 

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英語を使う仕事に就きたいと思われていたのでしょうか。

そうですね。大学時代から英語を使う仕事をしたいなと思うようになりました。
新卒で外食チェーン店に就職し、外国人の従業員たちやインバウンドのお客様と英語で会話をする機会がありました。仕事では在庫管理や従業員育成のほか、メールで届く社内通達を店舗の従業員に周知する業務も担当しました。

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キャリアチェンジしたいと思ったきっかけと期待はどのようなものでしたか?

1社目に入社してから2年目のころ、場所に縛られず、世界中どこでも使えるスキルを身に付けられる仕事をしたいと思い、IT企業にキャリアチェンジしようと思いました。そのためには、ビジネス英語を勉強しないといけないと思って、真剣に勉強し始めるきっかけにもなりました。

キャリアチェンジして入社したIT企業は日本人7割、外国人3割の環境で、ベトナム人や中国人の同僚もいて、英語の会話やメールのやりとり、海外サイトのリサーチなど、英語が必要な場面も多かったです。

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現在の会社(3社目)へのキャリアチェンジはさらにステップアップしたいという思いからですか?

そうですね。「より挑戦したい」気持ちがわいてきて、2度目のキャリアチェンジに挑み、2023年にデジタルマーケティング系の会社に入社しました。この会社を受けたときにはTOEIC Testsのスコアは必須ではなかったのですが、参考程度に英語力を聞かれました。入社後はプロジェクトの推進業務に携わり、お客様の数字をもとにマーケティングプランを提案する仕事をしています。

いまの職場で英語を使用する割合は30%くらいです。中でもメールで英語を使用する機会が多いですが、英語のミーティングの議事録を書く仕事もしています。海外展開も視野に入れている会社なので、今後、高度なビジネス英語を使う機会もあることを期待しています。それが、この会社を志望した理由の一つでもあります。振り返ってみると、1社ごとにステップアップしていますね。

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大学生以降、TOEIC L&Rは何回くらい受験していますか?

社会人になって2020年~2022年くらいの間に3、4回受験しています。キャリアチェンジに向けてのアピールポイントにしたいと思って受験しました。2社目のキャリアチェンジ前にはTOEIC L&Rで685点を取得できました。それが現在の最高スコアです。

IT系企業勤務 Oさん

より高いスコアを目指すため苦手な文法にも向き合い、あらゆる方法でTOEICに向けて準備

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TOEIC L&Rの受験準備としてどのような学習をしましたか?

単語数を増やすことが重要だと思って、単語帳で勉強しました。正解したら単語の上に黒ボールペンで線を引いていく勉強法です。それを続けていくうちに黒い線で単語が見えなくなり、自分の中でその単語が定着したことが確認できます。見えなくなった単語はもう覚えなくてもいい。覚えたものとそうでないものとを可視化できるようにしました。私にとっては単語を覚えるのに役立った方法です。

リスニングの学習は、CDを携帯型デジタル音楽プレイヤー に落として聞き、紙に書き起こして、合っているかどうか照合する方法です。自分の耳が英語を拾えるようになるまで訓練しました。その他、公式問題集を使ってどの問題にどれくらい時間をかけるかという時間配分を考えたり、海外のYouTubeを見てリスニングに慣れたりもしました。

どんなに忙しくても1日30分~1時間は勉強できるよう、夜寝る前、朝起きたとき、電車の中などで小分けに勉強しました。勉強をまったくしなかった日はあまりないです。

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TOEIC L&Rで苦手な分野はありましたか。

文法ですね。スコアも低かったし、自分でも苦手だと感じていました。実はいまも克服中です。問題集をどれだけ多く解くかも大事だと思います。文法の参考書で学びながら、間違ったところがわかるように可視化しています。TOEIC用のアプリを使うこともあります。より高いスコアを目指すなら、やはり苦手なところから逃げないで向き合わないといけないなと思いますね。

IT系企業勤務 Oさん

コロナ禍でキャリアチェンジを目指し、自分の人生のために英語学習!

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英語学習中、モチベーションが下がった時期はありましたか。

大学在学中も社会人になってからも、あります。英語力は短期間の学習で伸びるものではないので、「これだけ勉強しても成長した実感が得られない」という焦りを感じることがありました。

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モチベーション向上にTOEIC受験は役立ちましたか。

そう思います。数字に表れると自分の英語力が客観的に見えてくるので、落ち込むこともありますが逆に自信にもつながってきます

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英語学習にスイッチが入ったのは?

英語学習が海外の人と交流するためではなく、「就職でアピールする」ことが目的となったときですね。やはり自分の人生にかかわることなので危機意識が高まり、より真剣に勉強しようと思いました。ちょうど2020年ごろのコロナ禍で、多くの方が収入低下など大変な時期でした。

私自身にとってのコロナ禍は、社会情勢に左右されないスキルを身に付けたいと思うきっかけになりました。当時の状況から海外へ移住する可能性も視野に入れ、そのためにも英語は有効なスキルだと思ったので真剣に取り組みました。

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スコアが向上した背景に勉強法の変化などはありますか?

特別大きく勉強法を変えたというより、やはりコロナ禍で「やるしかない」という気持ちでモチベーションや危機意識が上がったことが、点数の向上につながったと思います。いま振り返ると、当時は1時間当たりの集中力の密度が高まっていました。キャリアチェンジしたいという気持ちが大きくふくらんでいたからですね。

就職活動では海外への強い関心や学習意欲の高さをアピール

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就職活動では英語力をどのようにアピールしましたか?

2社目の就職活動では、面接のときに「英語を使う仕事はありますか」と聞くなどして、「英語ができます」という見せ方を意識していました。英語を勉強していること自体向上心があるというアピールになると思います。実は、海外への興味から世界の国の場所と国旗が90%わかるので、それもアピールしました。

現在の会社(3社目)の面接でも、「海外への展開は視野に入れていますか」と逆質問しました。実は、将来海外展開する予定があることを知っていましたので、海外への強い関心があることをアピールしました。

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現在の会社に内定したときのお気持ちを聞かせてください。

自分のキャリアでは厳しいかなと思っていたので、内定をいただいてうれしかったし、これからもいろいろ勉強して、より自分を高めたいというモチベーションが生まれました
英語学習はいまも継続しています。仕事でも英語を使っているので、かなり力がついた自信はあります。スコアとしてどう表れるか気になっているところです。

IT系企業勤務 Oさん

将来の目標は海外駐在員。海外のMBAにも挑戦したい

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現在の会社で仕事をして、大変だと感じたことと達成感を得たことを教えてください。

大変なのは海外の方と行う英語でのミーティングで議事録をとることです。ネイティブの人だけではないので、アクセントが聞き取りにくいときがあって、そういうときはスキル不足だなと思ってしまいます。でも、前より聞き取れるようになってきています。

達成感を得られるのは、そういった英語の議事録を完成させてクライアントに送付したときです。上司から何度も修正が入りますが、完成したときは気持ちも充実します。

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TOEICの受験を通して業務に役立っていることは?

685点というスコアを獲得したことで、英語の苦手意識が減りました。英語ができるという自信が生まれましたので、TOEICの受験が役立っている実感があります

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目標を実現させたことで内面的な変化やプラスになったことは?

やればできるということを実感しました。これは、言うのは簡単でも実際に体感するのは難しいですよね。でも、いままで英語を勉強した結果が、実際いまの自分に反映されたことで、その実感が得られたのです。

いまは会計の勉強もしていて、財務諸表を読めるようになりたいと思っています。そういうチャレンジをしている点でも、前の自分より成長が感じられます。

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これからの目標をお聞かせください。

今年、TOEIC L&Rを受けて800点くらい取得したいです。TOEIC L&Rで800点を取得したら、TOEIC Speaking & Writing Tests( TOEIC S&W)も受けたいと思っています。
将来的には海外駐在の仕事をしたいので、海外のMBAにも挑戦したいと思います。自分の力で海外のビジネスパーソンと会話や交渉ができるようになりたいですね。

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英語ができることで広がる可能性として一番の魅力は?

自分が知らない価値観に触れられることです。日本ではまったく英語ができなくても生活できますが、英語ができればさまざまな国の人と交流できて、海外の方との距離を縮められるばかりか、多角的な視点がもてるようになります。

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英語を向上させたいけど、難しいと感じている若手社会人の方々にメッセージをお願いします。

日本人は世界で一番難しいと言われている言語(日本語)を話しているので、言語を習得する才能があると思います。だから、英語学習にチャレンジして「自分って意外に英語ができるんだな」という感覚をつかんでほしいなと思います。

point

O さん流 英語を使用する仕事がしたい人へ向けた就職活動のPOINT

  • TOEIC Tests を受験
    →英語の勉強=向上心があるというアピールに
  • 「英語ができます」という見せ方を意識
    →面接では自ら「英語を使う仕事はありますか」と聞く
  • 海外への強い関心をアピール
    →「海外への展開は視野に入れていますか」と逆質問

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