英語力向上のコツ STEP2
TOEIC L&Rを上手に活用して英語力をレベルアップしていくためのマインドセットを英語トレーニングのエキスパート千田先生がコーチ。
これから始める人も、途中で迷っている人も必見!
STEP2 現在地の確認
あなたは今どこにいますか?
あなたは今、自分の実力がどのレベルか正確に把握していますか? 現在地がわからない人は決してゴールに到達できない、というルールがあります。ところが、自分の現在の実力がわからず、あるいは自分の実力を無視して、たくさんの人たちが不必要にもがいています。
今の実力以上の教材に手を出し、途中で挫折するということを繰り返している方もいます。自分の実力を正確に測り、自分のレベルにあった教材や、やり方を選ばないと、またいつか来た道を繰り返し、同じところをぐるぐる回り続けるだけという状態になりかねません。
まずは、TOEIC L&Rを受けてみよう!
みなさんは自分のレベルを日本人のTOEIC L&R受験者のデータと比較してみたことがありますか?一度、TOEIC L&Rを団体受験した人と公開テストで受験した人の分布図を比較してみてください。
資料4,6ページ参照
団体受験を利用するのは企業がほとんどですから、その分布は日本のサラリーマンの平均的分布に近いといってもいいでしょう。ですから会社に勤めている方はこの分布図に自分のスコアを重ねてみれば自分の位置がわかります。一方、公開テストを受ける人たちの分布図は、英語を自ら進んで学習する人たちの平均的分布に近いと考えていいでしょう。
いずれにしても、自分の現在地が分かり目標ができればやる気がわいてきます。逆に現在地さえ分からないと、自分のレベルにあった教材や、やり方さえ分からないということにもなりますので、最初にしっかりとTOEIC L&Rで自分の現在地を確認しておきましょう。
もうちょっと勉強してから受けます?
「さっそくTOEIC L&Rで現在地を確認しましょう!」とお勧めしても、「今の実力では恥ずかしいから」とか、「もうちょっと勉強してから」という方がいます。しかし、それは逆ではないでしょうか。
まずは受けてみて、そのスコア=実力にあった教材や方法を選ぶべきです。自分の現在地が分からないと、現実的な目標設定もできません。病気でも、「診断せずに治療はできない」という原理原則があります。まずはTOEIC L&Rを受験し、自分の実力を正確に測定することをお勧めします。
スコアバランスとスコアの変化を見よう!
TOEIC L&Rは正確に自分の実力が分かるだけでなく、リーディングとリスニングのスコアのバランスによって、どちらが弱点で、どちらを強化すべきかの目安にもなります。
また、継続して受験することにより、自分の進歩が見えてきて学習継続の励みにもなりますので、長きにわたる英語学習のMilestone(一里塚)としても活用できます。
TOEIC L&Rスコアは、トータルスコアだけで見ないで、リスニングとリーディング別に見てどちらが伸びて、どちらが伸び悩んでいるかを確認することも大切です。伸び悩んでいる方の能力を強化すれば、強い方も同時に伸びていくという効果を体感することもできます。
この伸び悩んでいる方の能力を強化しながら全体の力を伸ばす方法を、スポーツの世界では「クロストレーニング」といっています。英語も実技科目と捉えて、スポーツと同じようにトレーニングをしながら、絶えず現在地の確認と実力の底上げを図っていけばよいでしょう。
ここで紹介する学習方法や学習素材は、ETS、当協会が推奨するものではなく、著者自身の学習経験や、著者による企業等での研修経験をもとにお薦めするものです。学習を進める上での参考としてご利用ください。