ケイマン諸島
就労ビザ申請者の英語力審査にTOEIC Bridge® Listening & Reading Testsを活用
フロリダ半島の真下、西カリブ海の中央に位置するケイマン諸島。英国海外領のひとつであり、公用語は英語です。このケイマン諸島では、英語を母語としない国の国籍を持つ人が当地での就労ビザを取得して働く場合、指定された英語テストを受け、基準以上のレベルに達していることを必須としています。そのテストのひとつとしてTOEIC ProgramのTOEIC Bridge Listening & Reading Testsが活用されています。
これは、英語が公用語であるケイマン諸島に働きに来る人々が、職務を十分に果たし、スムーズに地域になじむ上で、基本的な英語の理解力が欠かせないとの考えから設けられた基準だということです。
通過の基準として、最低でもCEFR(※1)のA2グレードの英語力を持つことが求められており、TOEIC Bridge L&Rについては、それに等しいレベルとして以下のスコアが設定されています。
- ケイマン諸島就労ビザ取得に必要なTOEIC Bridge® L&R基準スコア(※2)
- Listening:64点
Reading:70点
TOEIC Bridge L&Rは世界の多くの国々で実施されていますので、取得から2年以内であれば、ケイマン諸島に入国する以前に他国で受験し取得したスコアも認められます。一方で、入国時に基準を満たしたスコアを取得していない場合、到着から7日間のうちに現地で受験し、基準以上のスコアを取得する必要があります。
- Common European Framework of Reference for Languagesの略称。ヨーロッパで作成された外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドライン。
- ETSはTOEIC Bridge Testsのリデザインを行い、日本では2019年6月よりリデザインされたTOEIC Bridge L&Rを実施しています。しかしながら、ケイマン諸島では現在もリデザイン前のテストが実施されておりますため、このスコアもリデザイン前のものとなります。リデザイン以前と以後のスコアの違いについては「TOEIC Bridge Listening & Readingスコア比較表( 124KB)」をご覧ください。
*就労ビザ申請の詳細につきましては、ケイマン諸島大使館にお問い合わせください。
ケイマン諸島
西カリブ海の中央、キューバの南約240㎞、ジャマイカの北西約270㎞に位置し、3つの島(グランドケイマン、ケイマンブラック、リトルケイマン)で構成される英国の海外領土です。
3島の面積を合わせると約264平方kmで、人口はおよそ70,000人。労働力の46.7%は就労ビザ・労働許可証の保有者で、ジャマイカ、フィリピン、英国、インド、カナダ、米国を中心に130以上もの国籍からなる人々が暮らし働いています。(2019年秋現在)
ケイマン諸島は観光地として有名であるとともに、直接税が免除されるいわゆるTax Haven(租税回避地)として知られています。そのため主要産業は金融サービスと観光が2つの柱となっています。
- 出典
- Cayman Islands Government WEBサイト
Cayman Islands Immigration WEBサイト
“Know Your Cayman Islands” Cayman Islands Department Of Tourism発行資料