大妻中野中学校・高等学校 手塚さん
―今回のエッセイを書いたプロセスを教えてください。
手塚さん:IIBCが開催したエッセイライティングワークショップに参加した際に、“自分の思いを明確に伝えることが何よりも大切”だと学んだので、まずは過去の経験に対し自分がどう感じたか、短い文で書き出し整理しました。それらのメモを繋げてボディを作り、構成を入れ替えるなどして体裁を整えながら、単語やコロケーションも併せてチェックしました。より読みやすい文章になるよう工夫を繰り返しながら、だいたい3ヶ月くらい取り組んでいたと思います。
―エッセイを書く上で一番難しかったことは何ですか?
手塚さん:構成です。全体の流れを作ることにとても苦労しました。何度も読み直しながら余分な情報を削除し、ブラッシュアップを積み重ねていきました。とても大変な作業でしたが、先生や家族など、支えてくれた方々のおかげで乗り越えられたと感じています。
―受賞を知った時の感想を教えてください。
手塚さん:驚いたと同時に、とても嬉しくて舞い上がるような気持ちでした。またアルムナイ特別賞は過去の受賞者の方々が選考した賞だと聞き、“同世代の先輩方が共感してくれたんだ”と思い、喜びが倍増しました。私の作品を選んでくださった先輩方には、感謝の気持ちでいっぱいです。新設された賞の初回の受賞者になれたという点も、感慨深かったです。
―表彰式はいかがでしたか?
手塚さん:他の受賞者は同じ高校生とは思えないほどしっかりとしたビジョンや見解を持っており、貴重な意見交換の機会となりました。とても良い刺激をいただきました。
―これからエッセイコンテストに挑戦する人へのアドバイスやヒントを教えてください。
手塚さん:私も継続していることなのですが、小さなことでもいいので、その日に起きた出来事と感想を毎日英語で書く習慣をつけるといいと思います。体験談に自分の意見をプラスすると、それらはより鮮明に記憶に焼き付きますし、何よりもエッセイを書くための基礎が構築されていきます。また作品をよりよいものにするためには、原稿を何度も読み直して整えていくことが必要不可欠になってくるので、応募を決めたらできるだけ早めに取りかかった方がいいと思います。
―最後に、将来の夢や目標を教えてください。
手塚さん:現在、校内で英字新聞の発行を取りまとめているのですが、自分が担当した記事に対する感想など、読者から反応をもらえることに大きな達成感を感じています。ですので、このような取り組みに通じる職業に携われたらいいなと思っています。また、昔からの夢である教員免許の取得も目指していきたいです。
―IIBCエッセイコンテストへの応募理由を教えてください。
水澤先生:本校ではもともと、英語教育のカリキュラムの一環としてエッセイライティングに力を入れています。そこで得たスキルを活かしながら様々なコンテストに挑戦することは、生徒たちの学習の励みにもなるため、積極的に参加を促しています。ライティングの指導は日本人教員とネイティブ教員が協働して行なっており、それぞれの視点から多角的なアドバイスがなされています。
―手塚さんがアルムナイ特別賞を受賞されましたが、いかがでしょうか。
水澤先生:アルムナイ審査員の方々が選考してくださったということで、他の賞とはまた一線を画したプレミアムな賞であると思いますし、大変喜ばしく感じております。
―エッセイコンテストへの参加を検討されている先生方に、メッセージをお願いします。
水澤先生:英語でエッセイを書くということは様々な力の向上に繋がりますが、IIBCエッセイコンテストは特に、点数アップを目指すためだけのテクニック的なスキルではなく、自分の想いや意見を英語で表現する技術を磨くための良い機会になっていると感じます。「私を変えた身近な異文化体験」というテーマに沿って過去の出来事を振り返ることも、生徒達にとって貴重な経験になるのではないでしょうか。
(本記事の取材は2021年2月に行いました。)
手塚さんのエッセイはこちら Kindness Not So Kind( 184KB)
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